住まいづくりのコンシェルジュ
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これぞ究極のエコライフ!ダンボールでコンポストを作ろう
みなさんは生ごみの処理をどうされていますか?ご家庭によっては庭の隅に生ごみを捨てて堆肥にする、「コンポスト」を作っている方もいるかと思われます。庭がないとコンポストは難しいとされてきましたが、実はバルコニーでもコンポストを作ることができるのです。
エコへの関心がますます高まっている今の時代にふさわしい、ご家庭でできる究極のエコ対策「コンポスト作り」についてご紹介します。
生ごみもムダにしないコンポストとは?
コンポストとは、生ごみなどの有機廃棄物を、微生物の働きで分解・発酵させてできた堆肥のことです。生ごみ以外にも下水から排出された汚泥、農産物の廃棄物、家畜の糞尿などもコンポストとして再利用できます。この方法は、ごみとして燃焼することを防ぐので、ダイオキシンなどの有害物質を発生させず、環境に優しいシステムとして注目されています。
エコ家電としても人気!
家庭用のエコ家電としての人気も高く、プラスチック製の堆肥容器や、電動式の生ごみ処理機なども販売されるようになりました。ただ、この堆肥容器の見た目から、「庭の隅に置くならまだしも、ベランダに置くのはちょっと……」と、敬遠される方も多いようです。そこでおすすめなのが、ベランダにも置きやすい、「ダンボールコンポスト」です。電気を使わないため、さらにエコロジーです。
すぐに始められるダンボールコンポストの作り方
ローコストな上に維持費もほぼ掛からないダンボールコンポスト。悪臭がほとんどないのもメリットです。用意するものは次の通りです。
箱の材料として用意するもの
- ダンボール箱
縦35×横40×高さ35cm程度のみかん箱ぐらいの大きさの、二重構造で丈夫なもの。 - フタを作るためのダンボール、布テープ、通気のために下に敷く台
苗カゴや角材、レンガなど。 - 基材として25L程度(ピートモス15L、もみ殻炭10Lを、6:4を目安に)
「ピートモス」とはミズゴケ類などが堆積した泥炭を加工したもので、通気性と吸収性に優れた土壌改良剤材です。もみ殻を炭化させたものは、通気性や排水性、保肥性や雑菌抑制に優れています。微生物の住家となる小さな穴を多く所有しており、どちらもホームセンターや園芸店で入手可能です。 - 微生物のエサとなる、発酵促進剤(米ぬかなど1kgほど)
箱とフタを組み立てる
- 箱を組み立て、隙間や継ぎ目や持ち手部分の穴などはすべて布テープで塞ぎます。
- もうひとつの段ボールでフタを作ったら、あまった部分は箱の底に敷いて補強します。
※フタを作らない場合は、使い捨てのTシャツなど目の細かく通気性のある布地を箱にかぶせます。
ダンボールコンポストを使ってみよう!
箱が完成したら、いよいよ、実際に使ってみましょう。
- 雨の当たらない日当たりの良い場所に、あらかじめ用意した苗カゴや角材、レンガなどで通気性が保てるような土台を作り、その上に完成した箱を設置します。
- 基材と発酵促進剤を箱に入れ、良くかき混ぜたら、1Lの水を少しずつ入れながらかき混ぜます。
- あとは細かくした生ごみを1日あたり500gから1kg入れてよくかき混ぜるだけです。
生ごみを活かす究極のエコライフを実現
ダンポールコンポストに入れる生ごみは、毎日500gから1kgを箱に入れ続けても箱の中身はほとんど増えることはありません。堆肥化が進んだら、生ごみの投入を止め、3~4日の間はかき混ぜ、その後10日に1回、適量の水を加えます。2週間から1ヶ月程度で堆肥の完成です。3/4を堆肥として土に混ぜて使い、1/4は次回の基材に混ぜることで、分解の促進材として使います。
電気を使わないダンボールコンポストは究極のエコライフともいえます。生ごみを有効活用し、ガーデニングや家庭菜園をより有意義な趣味にしてはいかがでしょうか。
公開日:2014年06月23日
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