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小さいのに機能的。知恵と美学がつまった「京町家」の魅力

公開日:2014年09月29日

小さいのに機能的。知恵と美学がつまった「京町家」の魅力

京都の町家といえば、間口の狭い奥行きのある敷地に建てられた、風情ある町並みが印象的です。その縦に細長い造りは、「うなぎの寝床」ともいわれます。

一見、不便なようですが、間口3間(5.4メートル)という限られた空間に京の人はさまざまな工夫をし、快適な住まいを創造しています。そこには、現代の狭小住宅のヒントがあります。京町家にみる知恵と美学をご紹介します。

京町家の魅力

間口が狭く奥行きがある敷地には制約が多く、自由な間取りは望めません。しかし、京町屋には、先人たちが施した住まいの工夫が随所に感じられます。

一般的に部屋は縦1列に並び、間口の隅に配された玄関から続く通り庭が廊下代わりになります。そして、家の奥に坪庭や中庭が配置されます。無駄なように見える部分も、それぞれに役割があり、快適な住環境を実現しているのです。その利点をみていきましょう。

箱階段でデザイン収納を

「箱階段」とは、箱を積み重ねたようなデザインの階段で、側面が居住エリアに面してつくられています。部屋に面したステップの側面に引き出しを設置し、収納スペースとして使用します。限られたスペースを有効活用する、京町屋の洗練の極みを象徴する収納術です。

現代の家でも階段下を収納にするなど、スペースを活用した設計がなされます。しかし、箱階段は「見せる収納」という性質も持ちあわせています。取手の形や、引き出し前面の色や素材によって、個性を演出することができます。

通り庭や坪庭で風の抜け道と明かり採り

通り庭や家の奥につくられる「坪庭」。目で庭をめでるほか、風の抜け道と明かり採りとしての役割があります。京町屋は隣家と接することが多いため、縦1列に配置された部屋は三方が囲まれた形になってしまいます。通り庭や坪庭は、いわば窓の役目を果たすというわけです。

通り庭や坪庭に抜けた風は自然と上昇するので、空気の流れが生まれ、家のなかに風が通るようになります。また、密集した住宅地でもプライバシーを確保しながら、外光を取り込むことができます。雅なだけでなく、機能性に優れたものなのです。

仕舞屋の大塀造りで外の喧騒を遠ざける

仕舞屋(しもたや)とは、住宅専用の京町屋のことです。店舗など商業スペースを設ける必要がないため、通りに面した部分には出窓がひとつだけ。それ以外は大塀で囲むように建てられることが多かったようです。仕舞屋は、外の喧騒を遠ざけ、静かな住環境を実現しました。
内側からの音も外に出にくくなるので、料亭や旅館にも、このデザインが取り入れられました。

季節と人の気配を感じる家

京町家には昔ながらの住居の知恵や美学がつまっています。通り庭や坪庭で季節の移ろいを感じる、廊下のない間取りで家族の気配を感じる、など、現代住宅にも取り入れたい設計の工夫があります。

京町家の家づくりの魅力を、現代住宅に生かしてみてはいかがでしょうか。

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