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思わぬ怪我の防止に。色彩のバリアフリーがもたらす高齢者に優しい家づくり

公開日:2015年02月12日

思わぬ怪我の防止に。色彩のバリアフリーがもたらす高齢者に優しい家づくり

人が年齢を重ねると同時に、住まいもまた築年数を重ねます。年齢に合わせてより良い住まいへと改築・リフォームを施すことは、大切なわが家に長く住むという観点からみても当たり前のことなのかもしれません。
高齢になると否応にも身体的な変化が現れます。個人差はありますが、日常生活で気になるのが足や腰の衰えです。つまずくようになったり、階段の上り下りや立ったり座ったりの動作がつらくなります。それに加えて忘れてならないのが「目の衰え」です。 今回は老化現象のひとつ、視力の衰えに配慮した、色彩のバリアフリーについてご紹介します。

白内障によって引き起こされる事故

高齢者に多い目の病気に「白内障」があります。現在、65歳以上の20人に1人は白内障というデータもあり、決して見逃せない高齢者の老化現象のひとつといえるでしょう。
白内障は水晶体が加齢により白く濁ることで発症します。視力の低下や視界不良、光がまぶしい、視界が悪くなるなどの症状があります。進行すると、色の識別能力が著しく低下します。色のコントラストがわかりにくくなり、同系でまとめられた色の差が識別しにくくなると言われています。
このような状態で生活をするのは危険が伴います。転倒やつまずきといった事故は決して足腰の衰えだけではなく、目の衰えということも十分に考えられるのです。

色彩のバリアフリー

目の衰えによる事故の防止策に、「色彩のバリアフリー」というものがあります。これは、色のコントラストを大きく変化させることで視界が悪い状態でも簡単にものの識別をできるようにするものです。具体的にどのようなことができるのか、いくつか例をあげていきましょう。

階段の手すりと壁紙を変える

壁紙と手すりが同系色だと手すりの位置がはっきりとわかりません。手すりに色を付け、壁紙と手すりのコントラストを大きく変えることではっきりと見えるようになります。

段差部分に目印を付ける

段差のある部屋の移動部分や、階段の蹴込み板と踏み台に色のコントラストを付け、高さがはっきりと認識できるようにします。足腰が丈夫でも、目の衰えで起こる踏み外しの事故は少なくありません。段差部分の色をはっきりと変えることでつまずいたり、踏み外したりする危険性がぐっと少なくなります。

脱衣所と浴室に色彩の変化を

浴室は滑りやすく、事故が多発する場所のため、とくに注意が必要です。段差部分に目印を付けて段差が瞬時に判別できるようにする、浴室と脱衣所の床のコントラストを変えるなどをして、無意識に段差に注意が向くようにすることが事故防止につながります。

壁と床、家具に色のコントラストを付ける

床と壁が同系色にまとめられていると境目が判別しづらく、思わぬ事故を招く危険性があります。はっきりと識別できるように、床と壁の色のコントラストを付けて、境目をわかりやすくすることで危険を回避することができます。

高齢者にやさしいデザイン空間を

高齢者の身体的な変化は目に見えるものだけではありません。また、その度合いも人それぞれなので、状況に考慮した環境づくりが必要です。視力低下を補い、自力で生活ができる設備を調えることが色彩バリアフリーの目的です。対象者が必要とする条件をしっかりと見定め、体にも心に優しいバリアフリー環境をつくっていきましょう。

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