住まいづくりのコンシェルジュ
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使い方はいろいろ!パティオがもたらす開放的な生活
パティオと聞いてもよくわからないけれど、「中庭」ときけばイメージできる方は多いのではないでしょうか。パティオ(中庭)とは、4方向を壁で囲まれた、屋根のないスペースのことです。一戸建て住宅が少ないヨーロッパのアパートなどではよく見かけられます。最近では、日本でもリビングのみならず、すべての部屋から庭が楽しめるため注目されています。
「敷地が狭くて庭をとるスペースが確保できない」「人通りの多い道路に面していてプライバシーが心配」などにお悩みのマイホーム計画をお持ちの方は必読の、パティオのある暮らしをご紹介します。
プライバシーを守る家 パティオ付き住宅
パティオの利点はなんといっても道路に接している庭と比べ、プライバシーが保たれることです。パティオに面する部屋が3面、4面とあるため、どの部屋からも庭を楽しめることも魅力のひとつです。部屋からひとつづきにある屋外空間ととらえることで、狭いと感じる部屋でも広い空間づくりが可能になります。
もうひとつの利点は、防犯をあまり気にせず、窓を開けることができるため、ぞれぞれの部屋に光と風を取りこみやすいことです。日当たりが悪い北側の土地でも、パティオを設けることで改善されるケースが多いようです。また、建物の水平方向と垂直方向に開口部を設けることで、風の流れをうまく取り入れることもできます。湿気の多い日本には最適な環境といえます。
セカンドリビングとして敷地全体を有効活用
パティオにウッドデッキや、タイルを貼り、室内との段差を解消することでセカンドリビングとしての活用することができます。家族団らんはもちろん、ゲストを招いてホームパーティーやバーベキューを楽しむことができます。
このように、パティオのある家は、敷地全体を有効活用できるため、狭小住宅や都市型生活に最適なプランといえそうです。
回廊、パーゴラ……広がるパティオの活用法
パティオの一部を屋根付きにすることで回廊のような空間をつくることができます。ソファやカウチを置くことでより室内と一体感が生まれ、くつろぐことができるでしょう。
南側には、ひさしや、日本では藤棚として知られているパーゴラで日陰をつくってみてはいかがでしょうか。日差しを遮り、夏でも室内を涼しく保つことができます。パーゴラにつた植物を這わせれば、緑のカーテンにもなり、エアコンによる電気消費削減にも役立ちます。
パティオ設置の注意点
このように、魅力たっぷりなパティオですが、敷地にぴったりなプランを考えるのはなかなか難しいものです。経験豊富な設計士や施工会社による綿密なプランニングがされないと、風の抜け道がつくられず、湿気がこもったり、動線が長くなって住居スペースが減少したりするケースもあるので注意が必要です。コストについても構造費や外装費などが一般の住宅より掛かってしまう場合があるということを頭に入れておきましょう。
また、敷地の広さや形状、どの用途地域にあるのかによっても建ぺい率や容積率は違ってきます。用途地域によっては隣地や道路側の斜線制限などが厳しい場合があり、パティオのある家を建築するのに不向きな敷地もあります。設置を検討する際は必ず確認をしましょう。
パティオで、ストレスフリーな毎日を
プライバシーが保たれ、家族がのびのびと過ごすことのできるパティオ。家の中にいながら小さな自然を感じることができる……。ストレス社会に生きる現代人にとって、まさにオアシスといえるのではないでしょうか。
照明を置き、ライトアップされた庭を眺めることもできるパティオ。設置の際にご紹介した内容を参考にしてみてはいかがでしょうか。
公開日:2016年05月26日
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