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助成金制度を賢く活用してエコに貢献!癒しの空間「屋上緑化」のすすめ
環境対策に効果的といわれる「屋上緑化」の魅力とは、いったいどんなものなのでしょうか。屋上緑化には助成金を出す自治体もあります。代表的な助成金システムから、デザインのアイディア、建材、工法まで、屋上緑化についてご紹介します。
屋上緑化の効果とは?
屋上緑化とは、屋根や屋上に植栽をすることです。屋上部分を緑で覆うことでさまざまな効果が期待されると、近年注目を集めています。具体的なメリットとしては、土や植物の保水による気化熱で大気を冷やす、光合成によって二酸化炭素を吸収するなど、地球環境の保護に役立つことがあげられます。
また、断熱効果があるので、室内の温度変化が少なくなりエアコンの使用を抑えることができます。屋上緑化には、無駄なエネルギーの消費を抑えることによる2次的な地球温暖化抑止力もあるのです。さらに、緑に覆われることで建物自体も保護され、建築素材の寿命が伸びるともいわれています。
屋上緑化の助成金システム
屋上を緑化することは、地球温暖化防止に貢献します。そのため、緑化にかかる費用に対して補助金を支給する自治体も増えはじめました。しかし、土地の種類や条例によって助成金システムも変わってくるので、一概に助成金額を算出することはできません。
たとえば、東京都品川区には「屋上緑化等助成制度」という助成金システムがあります。すでに建築されている建物だけでなく新築物件にも適用されますが、区の緑化条例で定められた区域によっては適用内容が変わる場合もあります。このように各自治体で細かく支給要件が変わりますので、詳細はお住まいの自治体にお問い合わせください。
屋上緑化のデザインアイディア
エコに貢献できる屋上緑化ですが、地球だけでなく、個々の暮らしにも癒しやくつろぎのひとときをもたらしてくれます。いくつかの緑化アイディアをご紹介しましょう。
・憩いのスペース
屋上を緑でいっぱいのスペースにして、ベンチを置くだけでほっとひと息つける癒しの空間に早変わりします。また、より自然に近い環境を整え、水草やメダカなどの水生動物を飼う「ビオトープ」を作ることも可能です。バーベキューグリルを置いて、屋上ホームパーティーをするのも楽しいでしょう。このように、屋上を緑化することでライフスタイルの幅が広がります。
・果樹園スタイル
果樹を植えて収穫のよろこびを体感する屋上緑化はいかがでしょうか。家族それぞれの好きなフルーツの木を1本ずつ植えてもいいですし、収穫時期の違うものを何種類か植えれば、いつでも新鮮なフルーツを味わうことができます。
・乾燥に強い植物で手間いらず
植物や生き物を育てる時間はない、でも緑化のメリットは魅力的……。そんな方には、乾燥に強い植物を植えるのがおすすめです。「スナゴケ」は乾燥に強いため水をほとんど必要としません。「セダム」はメキシコ原産の多肉植物。乾燥などの厳しい環境に強く、保水力も抜群で、さらに手間いらず。屋上緑化に適した植物として注目されています。
具体的な建材と工法
これまでは、荷重がかかりすぎて後づけは難しいと考えられていた屋上緑化ですが、新しい建材や工法の開発で可能になりつつあります。各社とも専門技術を磨いて、屋上緑化の軽量化・簡易化に取り組んでいます。
防水システムの設置には、軽い新素材でできたパネルが登場し、既存の建物でも荷重オーバーにならない緑化が可能です。また超軽量のシート状の芝を用いた屋上緑化もあります。工法もシステム化が進み、早いものでは翌日から使用可能な場合もあります。既存の建物に屋上緑化を施す際は、構造計算など専門的知識が必要となります。実績のある施工会社を選び、よく相談しましょう。
屋上緑化で楽しく、エコ
助成金制度による補助、建物に負担のかからない新しい建材の登場などで、屋上緑化は身近なものになってきています。地球環境にやさしいだけでなく、お財布にもやさしい屋上緑化。癒しの空間づくりにも役立つとあれば、もっと積極的に取り入れてもよいでしょう。小さなオアシス・屋上緑化を、本格的に考えてみてはいかがでしょうか。
公開日:2016年06月16日
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