玄関ポーチはおしゃれなデザインだけではなく機能性も大事
新築の注文住宅やリフォームでエクステリアデザインを考えるときに、玄関ポーチは玄関の見た目に影響を与える重要な部分となります。
玄関ポーチは空間としてそれほど広いエリアではないのですが、誰もが毎日利用する場所です。
ここでは、玄関ポーチの設備や建材の選び方をデザイン面だけではなく、機能面にも注目して紹介していきます。
玄関ポーチとは?
玄関ポーチとは、戸建の場合、玄関の上に突き出ている庇(ひさし)の下部分のことを指します。
玄関ポーチは家の顔となる場所です。デザイン面だけではなく、機能性も気を付けておきましょう。
玄関ポーチの設備・建材選びのポイント
玄関ポーチの設備には、庇(ひさし)や階段、手すりなど決めるべきものが様々あります。
どのような点に気を付けて選べばよいかを確認していきましょう。
庇(ひさし)について
庇(ひさし)とは玄関の上に付ける小さな屋根のことです。
庇があることで、雨が降ったときに傘をささずに玄関ポーチへ出ることができます。
来客を玄関で対応する場合は、雨にぬれないので庇があった方が便利になります。
階段
玄関ポーチに階段を設置する場合があります。
階段の段の高さが高いと、上り下りが負担になってきます。適した高さと幅に設定することが大切です。
(建築基準法施行令によって階段の寸法は決められているので、施工会社に確認してもらいましょう。)
手すり
玄関ポーチが狭すぎると、将来的に手すりを設置することも難しくなります。
玄関ポーチに手すりがあることで、玄関ポーチの階段の段差などで転倒するリスクを下げることができます。
手すりの設置を検討している方は、事前に玄関ポーチの空間を広めに計画しておきましょう。
照明
玄関ポーチに照明を設置することで、夜の帰宅時に玄関まわりが明るくなります。
玄関ポーチの照明はダウンライトよりも壁付けライトがおすすめです。
なぜなら、ダウンライトの場合は照明の下だけしか明るくなりませんが、壁付けライトの場合は玄関まわり周辺が明るくなります。
また玄関ポーチの照明を人感センサー付きのものにすることで、人が照明付近を通ったときに自動的に光で照らしてくれるので、防犯対策にもなります。
玄関タイル
玄関ポーチの床にはタイルが頻繁に使用されます。玄関タイルは多様な色や種類から選択できるのが特長です。
タイルのサイズも大判タイルなど大きめなタイルもあるので、希望のデザインに合わせて選んでいきましょう。
注意点は、玄関ポーチはぬれやすい場所なので、滑りにくい吸水性の低いタイルを選びましょう。
玄関ポーチの床には、タイル以外にもコンクリートや天然石も使用されます。
玄関ポーチのプラニングのポイント
玄関ポーチについて考えなければいけないことは、ポーチの広さや雨が降ってきたときの対応です。
玄関ポーチの広さ
玄関ポーチの使い勝手を考えるときは、最低限の広さとして玄関扉を開けたときにスペースが確保できているかを確認しておくといいでしょう。
玄関ポーチの広さが十分でないと、扉が全部開けない状態になる可能性があります。
一般的には玄関ポーチの広さは1帖ぐらいになっていることが多いのですが、1帖のサイズは人によって窮屈に感じる可能性もありますので、実際のサイズを体感しておくことが大切です。
雨が吹き込むのを防ぐ
玄関ポーチは来客の対応や荷物の受取りなどを行う場所です。
そのため、雨が降ってきたときに雨が玄関ポーチに吹き込まないように余裕をもった屋根や庇の設計にしておくといいでしょう。
玄関ポーチのリフォーム
玄関ポーチをリフォームする際には、庇やポーチの床部分だけではなく、玄関ドアや玄関ポストなどのエクステリア製品と一緒に考えておくと、玄関まわりのデザインに統一感がでます。
玄関ポーチだけのリフォームの場合、リフォーム範囲がそれほど大きくならないので、費用は比較的抑えることができます。
玄関ポーチのまとめ
玄関ポーチについてご紹介しました。
玄関ポーチは玄関の顔となる部分だからこそ、設備や建材など決めるべきポイントがたくさんあります。
デザイン面だけではなく、機能性も一緒に考えて、理想の玄関ポーチにしていきましょう。