タイルの選び方
タイルのメリット/デメリット
メリット
- 大理石は雨や水にぬれると劣化してしまうが、大理石柄の磁器質タイルなら雨にあたっても劣化しない。
- 天然木を使った木製建材は経年変化がどうしてもあるが、経年変化しにくいタイルならメンテナンスフリーでそのまま。カビ・虫が発生しにくい。
- 掃除がラク。(水を使って掃除できる)
- 物が落ちても床の凹みを気にしなくてもいい。
- 夏場涼しい。
- 吸水率(水が染み込む率)が3%以下と、大理石・フローリングに比べるとはるかに低いため、水のシミや汚れがつきにくい。(イタリア磁器タイルに限っては0.5%以下とさらに低い)
デメリット
- 食器をタイルの上に落としてしまうと割れたり欠けたりする場合がある。
- 目地についた汚れは簡単には取れなくなってしまう。油汚れは特に残りやすい。
- 冬は寒い。(床暖房にすれば解消できます)
- フローリングよりもタイルの方が厚みがある場合は、広いスペースでは厚みの調整で費用が上がりやすい傾向がある。
タイルの種類
陶器質(Ⅲ類) | 焼成温度は約1000度前後、吸水率50%以下のタイル。 使用場所:主に屋内の壁など。屋外・水場は使用できないものが多い。 |
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せっ器質(Ⅱ類) | 焼成温度は約1200度前後、吸水率10%以下のタイル。 使用場所:主に屋内の床・壁など。 |
磁器質(Ⅰ類) | 焼成温度は約1200度前後、吸水率3%以下のタイル。 使用場所:主に屋内外の床・壁など。 |
吸水率1%以下の磁器質タイルは凍害性(タイル内の水分が凍結して体積が膨張し、タイルが損傷してしまう性質)はありませんので、寒冷地、屋外でもご使用いただけます。ただし、ノンスリップ加工がされていない面状のもの(弊社サイトでは屋外床、浴室床○になっていないもの)は滑る可能性がありますので、浴室内部や玄関ポーチなどには使用できません。
タイルのタイプ
タイルは粘土、長石、陶石を細かく粉砕し、乾式プレス(そのままプレス)または湿式/押出し成型(水をまぜて撹拌したものを成型)。それを乾燥・施釉したものを焼き上げたものです。
成型・成サイズの過程の違いでカリバーとレクティファイ2つのタイプが存在しています。
●カリバー
成型したまま1枚づつ焼き上げたもの。
焼き上げる過程で生地のちぢみが発生しますので、わずかにサイズ違いが発生します。
サイズの調整は目地幅内で行うことができます。
●レクティファイ
成型して焼き上げた後に規定のサイズに削ったもの。
サイズはカリバーより均等になりやすくなっております。
断面は削られた状態になります。

タイルの選び方
タイルは本当に色も性質もさまざま。空間にあわせてお選びいただくことができます。
タイルのページでは、カラー、サイズ、使用用途や仕様、価格から商品をお選びいただくことができます。
●色を選ぶ
つくりたい空間のイメージから選ぶのが一番です。
色目をだいたい決めて眺めてみるのが一番でしょう。ただ、アクセントに使いたいという場合は色を選ばず、用途で選んでいくほうが意外な発見があるかもしれません。
●使用用途で絞り込む
床か壁か、屋内か屋外か、水まわりか等、使う場所に「○」がついているものを選びましょう。
特に屋外、駐車場、浴室にとお考えの場合は可否を必ず確認してください。
寒冷地に施工される場合は磁器質タイルであることを確認ください。
●価格(平米単価)で絞り込む
まずは絞り込まずにどのようなテイストのタイルがあるかを眺めてみましょう。ビビっとくるものがあればまずはそれを候補にしましょう。
候補を選んだら・・・
●サンプル請求
商品ページからカットサンプルをご請求いただけます。
●ショールーム
ショールームで実寸サイズを見ていただける商品もございます。
また、コーディネートのご提案もあわせて行わせていただきますので、ぜひショールームへお立ち寄りください。